漫画 「ゆみとくるみ」を買った(感想)
久しぶりに琴線に触れる漫画に出会った。
イラストサイトPIXIV(ピクシブ)のサービスのひとつ、PIXIVコミック。
山ほどある漫画のサムネイルが並ぶ中、この少し昭和感の漂う、90年代サンデー誌のような
なつかしいタッチの絵柄が目にはいり、1話(4話まで無料公開)をクリックした。
直感でこれだと思った通り、1話、2話と惹きこまれ、
迷うことなく単行本購入に至った(お金がまた無ry)。
冴えない地味なOLと、彼女がひろったボロボロのぬいぐるみ。
このぬいぐるみがきっかけで、彼女の日々や心にほんの少し変化が現れる。
持ち主の幸せを願い、それが使命であるかのように奮闘するぬいぐるみ。
職場の人間関係に疲れ、折れそうな心をぎりぎり支えながら毎日を送る彼女。
この漫画のストーリー、演出。
設定だけ見れば、主人公を助けるためにぬいぐるみがあれやこれや超能力を発揮する、なんて話に思えなくもないが、実際の内容はそこまで主人公に対して過保護ではない。
つらい現実を乗り越えられるか試される主人公。漫画の王道的流れがこの作品にもあるわけだが、ぬいぐるみはあくまで背中を押すというか見守る立場で、頑張るのは主人公の彼女自身となっている。
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読み終わって。
個人的に、自分と重なる部分があり、だいぶ感情移入した。
人によっては彼女やぬいぐるみの視点ではなく、サブキャラの方に共感するパターンもあるかもしれない。
ただどの視点で見たとしても、彼女がぬいぐるみと出会い、経験していくことによって抱いていく前向きな感
情は見ていて気持ちよいのではないだろうか。
作品は単行本一冊で完結。
非リアな女子にはぜひ読んでもらいたい(泣くょこれ)